蕎麦屋はなぜ〇〇庵が多いのか? -船場センタービルの絶品蕎麦-
庵とは…小さなお寺、お寺の施設、僧侶が修行のためにつかう小さな施設のことを指します。
蕎麦関係ないんじゃないの?と思ったそこのアナタ!
もうしばらくお聞きください。
江戸時代、浅草にあった「称往院」というお寺の境内に「道光庵」という小さなお寺がありました。
そして、その道光庵の僧侶が信州出身でそば作りの名人だったんです!!
おっ、蕎麦に関することが出てきましたね♪
どんどんいきますよー!
普段からお寺に参詣しに来た人々に、自ら手打ちしたお蕎麦を振る舞っていたそうです。
蕎麦を食べられるお寺として有名だった道光庵でふが、天明の大飢饉の際に蕎麦を無償で振る舞った、という話があります。それにより江戸に「道光庵」という名が知れ渡ったそうです。
これにより、称往院は蕎麦を求める人で大賑わいとなりました。
そこで一般の蕎麦屋も、繁盛している「道光庵」にあやかって「〇〇庵」と名付けた、というのが蕎麦屋に〇〇庵が多くなった理由です。
有名になってしまった道光庵は、連日の大行列。
しかしその結果、
称往院から次のようなお達しが出ます。
「そば、境内に入るべからず」
清規を乱すとして、そば作りを禁止されてしまったんですね。何とも残念な話です…
北尾重政画の『絵本浅紫』にはこの時の様子が描かれているそうです。
という、豆知識を披露したところで、
本日のランチをご紹介いたします。
そうです、蕎麦店「独活庵」さんです。
毎度おなじみ、船場センタービルの4号館にあります。
こちらでは本格的な手打ちそばがいただけるのはもちろんのこと、新鮮な魚料理もいただけます。
カレイが居ましたが、いいお値段しました♪(1匹、9,200円)
店内はカウンター5席と4人掛けテーブル4脚、2人掛けテーブル1脚です。
12時前には満席になる人気店ですので、お早めにご来店ください。
本日のランチは、
「粗挽き田舎そば+蒸し鶏のねぎ油がけ辛子醤油」か
「粗挽き田舎そば+そばの実とろろ御飯」の選択だったので、
蒸し鶏のランチを選びました♪
(いずれも950円)
やっぱり、粗挽きだと蕎麦の甘みと香り、
そして歯ごたえが段違いですね!
のどごしもツルッと爽やか!暑いこの時期に蕎麦は最高だわ…
蒸し鶏のねぎ油掛けも、ねぎ油の香りが食欲そそるだけでなく、レモンの香りと酸っぱさがアクセントになってとても美味しいです。
やっぱりあっという間に完食しました♪
そして、蕎麦といえば〆は…
そう!蕎麦湯です。
とろっとろの蕎麦湯です。
ほっこりしながら本日のランチは終了です。
ごちそうさまでした♪